2022年をより豊かに、より快適に過ごすために、インテリアコーディネートのプロからアドバイスをご紹介する本企画。全国各地で幅広いインテリアコーディネートを手がける、ONEデザインズの武元さんにご協力いただきました。
前編に続き、武元さんが実際にコーディネートを手掛けられた「アスモタウン東岸和田」のモデルハウスを案内していただきます。後編の今回は、キッチンを含む水回りや、テラス、２階の居室のインテリアのポイントを解説していきます。
実際にコーディネートを手掛けられたモデルハウスをご案内！
お話を伺ったのは、全国各地で幅広いインテリアコーディネートを手がけるONEデザインズの武元さん。インテリアのポイントをご紹介していただくために、武元さんが実際にコーディネートを手掛けられた「アスモタウン東岸和田」のモデルハウスを、ご案内していただきました。
「ご紹介するモデルハウスは、お子様がいる30代のご夫婦をターゲットに“家族と楽しむ、心地よい暮らし”をコンセプトにしています。また “シンプル＆コンフォータブル（快適）”をキーワードに設け、それに沿ったかたちでコーディネートを施しました。今のお住まいでも取り入れられるポイントは多いと思いますので、ぜひ参考にしてください」
インテリアコーディーネーターとして活躍されるONEデザインズの武元美恵子さん。
モデルハウス「アスモタウン東岸和田80号地」
木目調のダークブラウンと、ホワイトを基調にした、柔らかく自然な風合いの外装が印象的。
「外装はずっと残るものなので、自然と街に馴染みながらも、同時に少しカフェっぽいお洒落な雰囲気を意識しました」（武元さん）
スポット別でアドバイス！
インテリアコーディネートのポイント
「1階は“家族の気配を感じられる”ように意識したとお話しましたが（詳しくは前編をご覧ください）、2階は逆に“それぞれのスペースが独立”するように意識しています。
ベッドルームにはベッドルームの、キッズルームにはキッズルームの、書斎には書斎の役割があるので、それぞれの役割がその部屋の中で完結するようなコーディネートに仕上げました。
まずは、テラスと、キッチンなど水回りからご案内します。」
テラス
こちらは、リビングから出られるテラス。今回のモデルハウスのテラスは、『フジ住宅』と、エクステリアや外構を手掛ける『nakashou』のコラボレーションによって実現したもので、広々としたオープンなウッドデッキが特徴です。
「実際に立ったり座ったりすると実感できるんですが、フェンスの高さがものすごく良いですよね。立つと外の景色が見れて、座ると外からの視線が遮られます。
こちらのお家の場合ですと、2階にバルコニーがありますので、2階で洗濯物を干されるとしたら、ここは“第二のリビング”として活用していただけると思います」
テラスが“第二のリビング”になるとは、いったいどういうことでしょう。
「一般的に、小さいお子さまがいらっしゃるのであればプールを置いて遊ばせたり、バルコニー代わりに使ったり、という使い方が多いと思います。
リビング的な使い方というのは、本当にリビングにいるようなことをする。例えば、読書をしたり、タブレットで動画を見たり。コンセントもついているので、ここでリモートワークもいいかもしれませんね」
キッチン
「若いご夫婦は一緒にお料理されることもあると思い、キッチンの後ろにカウンターとスツールを置きました。
ここで、おしゃべりを楽しみながら料理を作ったり、ワインなんかを飲みながらゆったりとした時間を過ごしていただきたいですね」
キッチンと背中合わせに置かれたカウンターとスツール。上部にはお洒落なオープンシェルフも。
「キッチンをおしゃれに見せるためのポイントとしては、オープンシェルフなどを使って食器を含めて見せたいものを見せるようにすることですね。今回はカウンターの上にオープンシェルフを置いています」
夫婦や親子で一緒にお料理。さらに見せる収納まで。おしゃれなキッチンを目指したい方にとっては、理想的なシチュエーションですが、間取りによっては少し難しい印象もあります。
「今のお住まいでは再現できそうにないという方もいらっしゃると思います。ただ、収納面を工夫すれば、ある程度フリースペースを作れると思います。カウンターにもいろいろなタイプがありますし、スツールを置くだけでキッチンの環境が変わるので、ぜひできるところから実践してみてください」
バスルーム
バスルームでは、バストレーや窓際のグリーンなど、細かいインテリアが光ります。
「バストレーはすぐにでも導入できるインテリアのひとつです。
スマホを見たり、本を読んだりする時に便利なタイプや、ワイングラスをおけるフォルダー付きのタイプなど、いろんな形のバストレーがありますが、今回は特にシンプルな木製のものをチョイスしました。アロマを置いたりして、くつろぎのバスタイムを過ごして欲しいですね」
必要最低限のアイテムをおけるシンプルなバストレー。
洗面台
デザイン性の高さと使い勝手の良さを両立した化粧台。シャンプードレッサーはあまり使わない、という方にもおすすめ。
「洗面台はちょうどリビングからも見える位置にあるので、少しデザイン性のある化粧台にしました。
あまりデザイン重視にしすぎると、逆に使い勝手が悪くなってしまうのですが、今回のように横に広く、排水の大きいタイプですと、使用感も快適なんですよ」
左奥に見えるのが洗面台。家族の気配を感じる要素のひとつです。
続いて、2階の各居室をご案内します。
ベッドルーム
「このお家のベッドルームは広さがあるので、シングルベッドを離して1人ずつ寝ることももちろん可能なのですが、小さなお子さまがいることをイメージし、ここではあえてふたつのベッドをつなげてクイーンサイズにしています」
子育て中はつなげて、子供が成長したら離して。ライフスタイルに合わせたレイアウトに。
主な家具はベッドとサイドテーブルのみ、とシンプルにまとまっていますが、キルティング加工のアクセントクロスや、モダンなテーブルスタンドなど、可愛らしさもありつつ、落ち着いたインテリアが印象的です。
“マイケルアナスタシア”のテーブルスタンド。
「奥さまが過ごされることをイメージしてコーディネートしました。
ベッドルームのインテリアを考える上で意識していただきたいのは、“睡眠に必要な家具以外は、極力置かないようにすること”です。
ドレッサーやデスクなど、プラスアルファを置きたい気持ちは理解できますが、同じ部屋で寝ている時に他の人が別のことをするというのは、やはり睡眠の妨げにつながりかねませんので」
快適な生活を実現するには、睡眠環境を整えることはとても重要です。もし今のお家で熟睡がしにくいのであれば、その妨げになっている要素を省いてみたり、別の場所に移動させてみるのもいいかもしれませんね。
キッズルーム（子ども部屋）
寝室の隣にあるキッズルームに入ると、ぬいぐるみがちょこんと置かれた小さな机や、クマのぬいぐるみのカーテンタッセルなど、キュートで遊び心に溢れた空間が広がっています。
「小さなお子さまを想定してコーディネートしました。
ベッドルームと同じく、余計な家具は置かないようにして、お子さまがおもちゃを広げて遊んだり、パパやママが絵本を読み聞かせたりできるように、小さいお部屋ながらもゆったりと過ごせるようにしています」
さらに「キッズルームは、他の部屋と違って、お子さまの成長に合わせて“変化する部屋”」と話される武元さん。
最初から全てを揃えようとせず、お子さまの成長に合わせて、必要なものを必要なタイミングで加えていくことが大事だそうです。
アクセントクロスは子どもっぽくしすぎると、将来的に張り替えないといけなくなるため、バランスをみて選ぶことが肝心。
壁掛けアート
2階のインテリアコーディネートで、もうひとつ見逃せないポイントが、寝室と書斎つなぐ廊下の壁面通路です。
「せっかくの大きな壁に何もないというのは寂しいので、さまざまなアートを飾るギャラリースペースとして利用しています。一つの大きな絵を飾るのもいいですが、このようにいろいろなサイズのフレームを飾るのが、ここ数年のトレンドなんですよ」
大小様々なフレームが並んだ壁面。アートだけでなく、家族の写真を混ぜるのもおすすめだそう。
理想の住まいを叶える自由設計
前編・後編2回にわたって、インテリアコーディネートをする上で役立つポイントをお届けしました。ぜひ、お住まいのインテリアに取り入れて、自分らしさを表現してみてください。
その一方で、インテリアと間取りは密接に関係しているため、“今の住まいでは難しい。だけど、いつかは叶えたい”というポイントもあったのではないでしょうか。
そういった方におすすめしたいのが、ライフスタイルに合わせた間取りを作れる“自由設計”です。今回ご紹介した「アスモタウン東岸和田80号地モデルハウス」も自由設計によって生まれたお家。
モデルハウスはいつでも来場可能なので、間取りやコーディネートの参考に、お気軽に現地を訪ねてみてはいかがでしょう。公式ホームページをぜひチェックしてみてください！
