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香りでおうちを彩る、アロマディフューザーの選び方

くらし

お部屋で自分だけの時間を心地よく過ごしたり、気分を切り替えてリラックスしたいときに大きな効果をもたらす香り。その香りを楽しむ方法の1つである“アロマディフューザー”をご紹介します。ライトの機能が付いていたり、おしゃれなデザインのものも多く、インテリアとしても人気のアイテム。日常に彩りや癒しを与えてくれるアロマディフューザーを、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?

アロマディフューザーとは?

アロマディフューザーとは、簡単にアロマ(精油)の良い香りをお部屋に広げてくれる器具のこと。ろうそくなどの火を使うアロマランプから電動でケーブルのないものまで、その種類はさまざま。

最近では、間接照明・スピーカー・加湿器としても使えるものや、アロマオイルを垂らすだけで手軽に香らせるものなど、便利なものも増えています。ライフスタイルに合わせたアロマディフューザーの選び方を解説していくので、ぜひ参考してみてください!

アロマディフューザーを選ぶときの3つのポイント

アロマディフューザーを選ぶときは「種類」「機能」「メーカー」の3つのポイントを確認しましょう。あまりメーカーにこだわる必要はないと思われるかもしれませんが、エッセンシャルオイル専門メーカーが販売しているものをおすすめします。
続いて、「種類」や「機能」の詳しいチェックポイントを解説していきます。

アロマディフューザーの種類は4つ

アロマディフューザーは、香りの広げ方によって「超音波式」「噴霧式」「気化式」「加熱式」の4つに分かれます。
種類によって大きさや、拡散方式などが異なるので、それぞれの特徴やメリットとデメリットを見ていきましょう。

初心者の方におすすめの「超音波式」

初心者の方におすすめなのは「超音波式」。ストーンや木でできた気化式よりもしっかりとした香りを楽しむことができます。アロマオイルを垂らしたタンクの水を、超音波でミスト状にして空間に噴霧するので、アロマオイルの品質を劣化させる心配もありません。

デメリットとしては、初期費用とランニング費用がかかるという点。また、水を使用するタイプのものは定期的な給水が必要で、長時間稼働させていたい場合はある程度、水のタンク容量があるものを選びましょう。

強く香らせたいときにおすすめの「噴霧式」

部屋全体に強く香らせたいときにおすすめなのが「噴霧式」。アロマオイルを直接使用しているので広範囲に強く香り、業務用に使われることも多いです。
水を使わないので、アロマオイルの消費が早い点がデメリットです。

狭い空間におすすめの「気化式」

お手洗いなどのディフューザーを使いづらい狭い空間におすすめなのが「気化式」。
「気化式」のディフューサーには大きく2種類あります。液体にスティックを挿して香りを拡散させるリード式ディフューザーと、陶器にオイルを垂らしてほんのり香りを楽しむストーンタイプ。どちらも火を使わないのでお子様がいるご家庭でも安心です。

ただ、香りの拡散力が弱く、香りを変えにくいので物足りないと感じてしまう方もいるかもしれません。

香りと光に癒されたい方におすすめの「加熱式」

アロマランプとして、香りと光に癒されたい方におすすめなのが「加熱式」。ろうそくの火や電気でオイルを加熱させるので、ふんわりと香るアロマに加え、光や炎の癒しを楽しめます。お手頃価格で手に入るのも魅力の一つ。

デメリットは、ろうそくやオイルで汚れやすく、こまめな掃除が必要ということと、火を使用するタイプは高温になるためアロマオイルを変質させてしまう可能性があります。
また、火事の危険性があるため、眠る前に必ず火を消す習慣をつけましょう。

お部屋に合わせて種類を選ぼう

お部屋の広さや用途合わせて、アロマディフューザーの種類を選ぶのもポイントです。それぞれのシーンに合わせて正しく使い分けることで、より効果を発揮します。

リビングルーム・ダイニングルーム

20畳程度のリビングルームやダイニングルームなどの広い部屋には、香りを漂わせる噴霧式や超音波式がおすすめ。家族が集まる場所でもあるので、見た目にこだわって、部屋のインテリアに合ったデザインを選ぶのもいいですね。

玄関・トイレ

玄関やトイレなどの狭い空間には、手軽に使えるコンパクトな気化式がおすすめ。コードレスタイプなので電源を必要とせず、コンセントの位置を気にすることなく置くことができます。

寝室・書斎

寝室や書斎といったプライベート空間のお部屋では、自分の好きな香りに包まれたいもの。そんなお部屋には、加熱式やリード式ディフューザーがおすすめです。

さらに、タイマー機能付きのものだと、寝てしまっても自然と電源が切れるので、アロマオイルを無駄に消費しません。時間帯によって香りを調節できる機能のものもあり、仕事用やプライベート用というように香りを使い分けることもできます。

プラスアルファの機能に注目!

最近のアロマディフューザーは、アロマを拡散させるだけでなくプラスアルファの機能が満載。自分の使用用途に合わせて機能を選びましょう。
例えば、スピーカー機能が付いていると、音楽を聴きながらアロマを楽しめます。
他にも加湿器機能やランプ機能が付いたアロマディフューザーもあります。自分のニーズに合った機能を選ぶことで、日々の生活がより豊かになりそうですね。

持続時間はどれくらい?

長時間稼働させていたい場合は、ある程度の水タンク容量があるものがおすすめです。タンク容量があまりに小さいものだと、何度も水を補給しないといけなくなります。
また、寝室や書斎用におすすめしたように、大量のアロマオイルを使わないよう一定の時間が経つとスイッチが切れるタイマー機能付きもあります。自分の使用時間に合わせて、適切に持続時間に調節できるものを選びましょう。

お手入れのしやすさは?

毎日のように使っていると、アロマオイルを垂らす部分に油汚れがこびりついてしまい、アロマディフューザーは汚れていきます。お手入れのしやすさで選ぶのも一つです。
超音波式は、水タンクと受け皿の掃除がしやすいものを選びましょう。また加熱式も受け皿のお手入れがしやすいタイプが人気。
お手入れをするのが面倒だという方には、気化式がおすすめです。

持ち運びは可能?

リラックスしたいと感じる時は、外出や仕事中などいろんなタイミングがあるはず。そこでおすすめなのが、持ち運べるアロマディフューザー。アロマストーンや乾電池式タイプは、コードレスで小型のため、どちらも持ち運びできて使う場所を選びません。持ち運ぶ際はケース型を選択して、自分が使わないときは余計な香りが広がらないように注意しましょう。

最適なアロマディフューザーを手に入れよう

自分のライフスタイルや住んでいる空間によって、選ぶべきアロマディフューザーは変わってきます。どの部屋で使うのか、どのタイミングで使うのか、香りの強度はどれくらいが好みなのか…さまざまな選択のポイントを踏まえて、最適なアロマディフューザーを選んでくださいね。


監修
アロマセラピスト 竹内 よし子さん

広島県広島市出身。子供の頃より「香り」が苦手で避けてきたが、夫の病と自身の癒しのためにさまざまなものを模索した結果、2008年にアロマテラピーに出会う。アロマテラピーインストラクターの資格を取得し、2010年より2020年まで3,000名以上にアロマを使用したヒーリングセッションを行う。2019年3月初の著書「あなたのなかの女神が目覚めるまいにちアロマ」をリリース。

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